CBR250R復活記 〜 その4

 この赤丸部分の役割を理解しました。

 スターター系統(スロー系統とは別)の燃料ジェットのようです。
 チョークを引くとバキューム室とフロート室を隔てるスタータープラグが開き、フロート室からこのスタタージェットを通してバキュームチャンバーのダイアフラムの負圧によってガソリンを吸い上げるようです。
 横っ面に書いてある番手はやはり穴の大きさで、スロージェットと同じ35番ということのようです。

 つまり、ここが詰まったままだとチョークがきかない、逆に言うと、寒い時乗らないことにするとチョークが効かなくてもいいので、この通路は塞がったままでも問題無い、ということかと思われます。



 でも折角なので、頑張って貫通させておきました。圧縮エア吹き込んだり、マチ針でつっついたり、定番・エフの細い針金でホジホジしたりして。
 部品取りキャブが届いたのでフロートバルブセットを移植します。いちかばちかで買った部品取りキャブでしたが、状態が良く、バルブシートもピカピカです。

 ふたたびキャブassyをE/Gに装着し、いざ、ガソリン注入!

 ・・・OK、どこからも漏れません。

 そして再びE/G始動。下手すると十数年未交換の得体の知れないオイル&クーラントなのでそう長くは回していられませんので数分だけ調子を見てストップ。
 バックファイヤーもなく大きなバラつきもなく調子良くまわります。スタータージェットも貫通させたのでちゃんとチョークも効きます。

エンジンが無事回ることが確認できたので俄然モチベーションがあがります。
 とはいえ今日はゴールデンウィーク、しかも快晴。嫌でも気持ちよさそうにツーリングしてやがるバイクを目にします。視界に入る度に「なんでこの人達のバイクはちゃんと走るのに儂のバイクは走らないのだ!なんでこの人たちはちゃんと走るバイクで気持ちよくツーリングしてるのに儂は汗だくでバイクを直さにゃぁならんのだ!」と気持ちが沈みますが、自分でそう仕向けてるので仕方ないです、ハイ。わかってはいるんですが・・・。
 気をとりなおしてお次はリアタイヤを交換します。

 今付いているのは1980年代若しくは1990年代の下一桁が7年製造のタイヤ。純正装着タイヤであるヨコハマ PROFIRE R110Aであり、この車両の製造年も1987年、車体全体の状態も勘案すると恐らく1987年製の純正装着タイヤそのままと思われます。もう骨董品の領域に近いかも。

 かなり無理すればもう暫しの間使えなくもなさそうな気はしますが、この前のCZ150Rの件を思い出し、真っ当にタイヤ交換することとします。古い糸巻きタイヤはこりごりです。
 車体からホイールassyを外し、ドリブンスプロケを外してみると、劣化していないグリスがついたままのまだまだ使えそうなホイールベアリングが現れました。
 念のため前後ホイールベアリングは交換しようと純正部品は既に購入済みなのですが、次回タイヤ交換でこのホイールを使う時にも必要なさそうです。
 なんと今回、同じMC17に乗っている知り合いからほぼ新品タイヤ(ホイール付き)を頂いてしまいました。
 koma2先輩、どうもありがとうございました!

 20年の永い時代を経て、なんと2008年製のタイヤが装着されます!!新しい!新鮮!柔らかくて艶っぽくてまるでゴムのようです!!頬ずりしたくなっちゃうっ。ヒャッホー。

 前後ホイール色違いになってしまいますが、タイヤ交換が面倒なのでホイールごと交換します。
 タイヤ・ホイールassy交換のついでに各部点検&グリスアップのため、スゥイングアームassyを取り外します。

 しかし、こんなところにSSTが必要だとは思って無かったです。スイングアームピボットボルトの頭がこんなです・・・。

 写真はゆるめた後の状態ですが、装着状態ではこの切り欠きボルトがフレームに埋まった状態なのです。
 どういう構造なのかわからないのでとりあえず真ん中のボルト本体に六角レンチかけて無理やり回せないかと試みましたが無理です。
 SSTを買うか作るか悩んでみましたが、とりあえずマイナスドライバーで叩いてみます。



 なんのことはない、簡単に緩みました。
 外してみるとこんなでした。

 ボルト頭の根元部分が六角になっており、そこにイモネジの親玉みたいな真ん中が貫通してるロックボルトがはまってます。
 新品チェーンを装着してリアまわり完成!
 時を同じくして、とうとうCZ150Rが動かなくなってしまいました。
 スターターが空回りして始動できません。どうやらスタータークラッチのギアが欠けたか外れたか・・・。予備エンジンから移植すればいいのですが、直す気力がありません。CBRが復活するともうあまり乗らなくなると思われるので、キャブのガソリンを抜いていつ覚めるかわからない冬眠に入ります。

 ここで、ここまでにかかった費用を計算。

車体落札金額+デポ持込料 34,500
陸送運賃 11,760
自宅〜デポ往復交通費 4,900
中古エアクリBOX 1,300
純正部品代 15,600 キャブ関係・ブレーキ関係・ホイールベアリング関係・エアフィルター等々
オイルフィルター 823 デイトナ67931
E/Gオイル 3リッター 3,600 ホンダG2
チェーン 7,900 大同DID 520V-108L エンドレス加工済
Rタイヤ 寄贈品 井上ゴム RX-01 130/70-17
Fタイヤ 5,800 井上ゴム RX-01 100/80-17
工具 6,800 四連バキュームゲージ
合計 92,983

 ゲッ、薄々は気付いてましたが、思ってた以上に費用がかかってます。もうお小遣いが底を尽きかけてます。

 あとフロントタイヤ交換でとりあえず動き出せそうです。
 

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