見た目はきちゃない、おばちゃん50cc原付に見えて、
水冷141ccで
17馬力、そのくせ、50cc原付並みの貧弱なボデー＆前後ドラムブレーキ、おまけに不安定な10インチ小径タイヤという結構いかれた（危険な）単車です。スクーターのくせにタコメーターがついているあたりにヤマハの気合を感じます。
スクーターのRZ神話！というふれこみで発売されたそうですが、勿論RZほどパワーはありません。が、250cc未満のスクーターの中で最速ではないかと思います。
ちなみに17馬力って・・・
FIAT500とほぼ同じです・・・。シャシーがE/Gパワーに完全に負けてます。
最高時速120km/hは出ます、出ますが、前後貧弱なドラムブレーキ・・・
止まりません。
とても恐ろしくてやったことはないですが、150ccという中途半端な排気量のため「原付二種」ではなくて「二輪の軽自動車」なので、二人乗りで高速道路にも乗れます。
ちなみに、二人乗りでフルスロットルくれるとバクテンします・・・。雨の日にフルスロットルくれると普通にホイールスピンします。
もう現存する個体もかなり少なくなってきていると思います。超希少車です、超不人気車ですが・・・。
実は私、数年前にこの単車の程度の良い部品取り車を思いがけず手に入れました。行きつけの単車屋にキャブの部品を注文したところ、「そんな単車の部品なんかもうとっくの昔に欠品やで。うちの倉庫の置く深くに確かCZ150Rの事故車があったはずやから売ったろか？」との提案を即答で受け入れ、引き揚げてきました。2台並べてバラバラにし、程度の良い部品を組み上げて乗っています。とはいっても20年近く昔の単車、どっちもどっちでしたが。というわけで、今でもほぼ1台分の、希少車CZ150Rの部品をストックしています。事故車の方のフレームが歪んでたのでもう1台作り上げることが出来なかったのが残念です。
随所随所割れたカウルと、どうにも取れない汚れ、各所のサビ、格好悪いリアBOXなどが相まってなかなか良い雰囲気を醸し出す、愛すべき通勤快速単車です。
いかにもいじってます！って感じの、でっかいチャンバーにピカピカに磨いた走り系最新スクーターの横にふらふらっと止まって、「あ〜こんなきちゃないスクーターが横に止まって申し訳ない、ごめんなさい」という素振りをしておいて、信号青で鬼加速、原付小僧をはるか後方に・・・って遊ぶのが楽しいです。
社外部品なんて皆無に等しいのですが、下記のパーツを使用できる
ようです。
●キタコ・汎用カーボンリードバルブ
●デイトナ・汎用ターボフィルター
●マジェスティー用クラッチセンタースプリング
●シグナス125用クラッチスプリング
●デイトナ・マジェスティー用強化Vベルト
●他車種用ウェイトローラー加工
●マジェスティー用リアサス
私の単車には、マジェスティー用社外リアサスのみはいってます。これ以上エンジンパワーを上げても危険度が増すだけです・・・といいながら、実は一時期、ミクニのフラットバルブ35パイキャブレターをぶち込もうとしたことがあります。
この単車、現在冬眠中です。もう2年程動かしてないです。転勤のため通勤が片道40kmになってしまい、とてもこんな単車で通勤しようという気が起こらないのです。
あと1年で自宅近くの元の職場に還ってこれるので、またその頃になったらいじり始めようと思ってます。
（2006年3月）
今度は違う支店に異動になりました。片道15kmの通勤です。ちょっと近くなったので天気の好い日はCZで通勤しようかと思ってます。
（2007年4月）
