NA化! 〜その3


 やっと涼しくなってきたので、エンジン搭載しました。
 同じ型式の車に同じ型式のエンジンをのっけるので当り前といえば当り前なのですが、すんなりエンジンはのっかりました。
 ただ、配線が違っているので多少の配線加工はしました。
 BG5レガシィ・GC4・GF6等の中古部品を駆使してかなりごちゃ混ぜエンジンルームです。もう既にどのパーツがどの車のパーツなのかわからなくなってきてます。ま、どれでも結局同じ部品だったりするのが三流メーカースバルのいい所?
 しかしこのEJ20E、運んだ時から感じてはいたのですが、EJ20Kに比べるとかなり軽いです。シングルカムヘッドに樹脂インマニ、少し小さいラジエターに樹脂製シュラウド、そしてタービンとインタークーラーが無くなったのもあり、フロントのタイヤ〜フェンダー間のクリアランスがかなり広くなってます。

 とりあえずエンジンかかるかどうか不安なので、HX-20S用ECUだけぶちこんで、この状態(水未注入、エキゾースト未装着、エアクリ未装着)のままエンジン始動!!

 気が抜ける程すんなりエンジンかかりました。

 かなりの爆音&水が入ってないのであまり長い時間アイドリングさせるわけにもいかないのですぐにエンジンSTOPさせましたが、ちゃんとタコメーターが動くのと、エアコンが効くことだけは確認できたのでとりあえず一安心。



 タービンとインタークーラーが無いだけでこのスカスカ具合、こうやってみると案外、SOHCのNAのEJ20って物凄く整備性がいいです。ボンネット開けると地面がかなり見えます。うっしっし〜俺好みのエンジンルームになったわい。

使用前 使用後

 縦置き水平対向&4WD故にバルクヘッドとエンジン間のクリアランスが広いし、エンジンとラジエター間のクリアランスも広く、数時間あればエンジン載せ替えできそうです。

 と感心してる場合でなく、問題発生です。

 どうもWRXとNA車ではFサスペンションのクロスメンバーが違うようで、メンバーとエキマニが干渉します。(黄色マル部分の裏側)
 (※WRX用はDOHCヘッドを避ける必要があるがエキマニとの干渉は考えなくてもよく、NA用はヘッドとの干渉は考えなくてもいいがエキマニとの干渉は避ける必要があるため別部品になってる???じゃあSRX用のメンバーはどうなってる???)

 とりあえずメンバーをハンマー(大)で叩いてつぶしてみたんですが、そのくらいでは無理なくらいの干渉具合です!
 エンジンマウントは同じみたいだし、どうにかしてエンジン搭載位置を下げるか、メンバーを替えるしか方法はなさそうです。メンバー取り替えなんて面倒くさくて絶対に嫌です!

 で、考えた結果、最も簡単に解決するには・・・
←これを ←こうして


←こう付けます。
 100mm×150mm×25mmのアルミ板を加工しました。ちょっと強度的に不安ではあります。


 その結果、なんとかメンバーとのクリアランスを確保することができました。しかし、クリアランス1.5mm、計算では5mmくらいの予定だったんですが・・・エンジン振動で接触して何らかの不具合を起こすかと思われますが、その時はその時で考えることにします。


 勿論スタッドボルトは長さが足りないので外してしまい、L50mmのナットで取り付けますが、ピッチ1.25のM10ボルトがどこにも売ってなかったので通販で購入、しかしバラ売り不可で箱単位でしか買えず、さらに計算間違いでL70mmのものも買ってしまった。こんなに要らんのやけど・・・。

 
 エキマニの問題が解決したのでセンターパイプとエンドパイプを取り付けます。とりあえずHX-20S純正マフラーを付けておきます。
 ステーの場所もターボとNAで変わりないので本来そのまま付くのですが、エキマニを25mm下げているのでセンターマフラーのステーを25mm溶接延長加工します。


 下品にぶっといターボ用マフラーからジェントルというかエレガント?なNAマフラーに変身!この貧相な感じがいいですね〜。マフラーカッターを取るともっといい感じかと思われます。


 エアフロとエアクリ(BG5レガシー用)も取り付け、いざエンジン始動!

 タコメーター、スピードメーター、エアコン、DCCDなど全ての電装品も正常作動します。
 下品なボンネットの穴(エアスクープ)が必要なくなったし、「STI RAのくせに遅いな〜」とか「NAインプにSTIの外装付けてる」とか思われると嫌なので穴なしNAボンネットに変えたいところですが、わざわざ買うのも嫌だし、NA用は鉄でちょっと重いので、とりあえず穴あきボンネットのままにしておきます。ちょうど入って来た空気がミッションに当たりそうなので、ミッションクーラーだと思うことにします。
 こだわらなくてもいいこだわりなのですが、「NAインプにSTIの外装付けてる」のではなく、「STI RAにNAエンジン載せて」るんです!!

 そして試運転。
 とりあえず感じたのが、排気音がむちゃくちゃ静かなこと、エンジンかかってるのかかかってないのか分かりません。
 そして、なんてもっさりしたエンジンなんでしょう!激遅です。かといって、期待していた低回転トルクもそれ程モリモリなわけではないです。カムにのる感じもなく、上までビュンビュン回るわけでもなく、このエンジン、いい所ないです。ちょっと上まで回るディーゼルエンジンって感じです。
 あえて言うなら、常用回転域のトルクが比較的豊かでトルクカーブもなだらかなのでマッタリ長距離ドライブが快適なこと、レギュラーガソリンでOKなことぐらいかな?
 あ、さらに細いタイヤでよくなったのも嬉しいですね〜。リアは185/65-15とかで十分か、もっと細くてもいいかな?

 エンジンの重量が軽くなった恩恵はほとんど感じません、逆に、街乗りでは、前だけ軽くなったことによりフロント荷重が不足して変な挙動です。

 まだちょっと街乗りしただけなのですが、フロントのイニシャル荷重不足が下り&低ミュー路ではいい感じになり、パワー不足も下りではカバーできるため、雨の下りは面白いです。雪山は結構おもしろいかも知れません。

 思いのほか高くついた(トータル10万円くらい)けど、快適通勤・雪山スペシャルと考えればこれはこれでいいのだ!?


(2007/9)

special thanks : Tyosiさん・Ryo-hey君・あめんぼ君・松野製作所様

  その2へ


      

inserted by FC2 system