CBR250R復活記 〜 アップハンドル化

 CBRがとりあえず動くようになってからほぼ1年たった。
 その間、乗ったのはほんの数回だけだが、ほぼ快調に動いている。
 リアサスからオイルが全て漏れ抜けて中古部品で修理したらこれまた抜け抜けのショックだったため仕方なくフルオーバーホール(外注で2万円かかった・・・)したのと、とうとうフロントフォークもオイル漏れ漏れになってきてオーバーホールしないといけないくらいである。

 この前のゴールデンウィークの中日1日、仕事家事育児全て勘弁してもらえた日が出来たので、ふらっと一人で200kmくらい走ってきたのだが、帰り着いたら妙に疲れるし腰や手首が痛い。
 やはり三十云歳のおっさんにはセパレートハンドルのこのポジションはきつい。

 というわけで、バーハン化しなければならないのである。目指すは殿様ポジション!教習ポジション!

 とりあえず使えそうなストック部品を倉庫からひっぱり出してみた。

 ハンドルとブレーキホースが使えそうだ。
 ハンドルホルダーは中古部品屋であらたに買ってきた。
 残りのケーブル類はカブやNS-1やFZR250のものなので長さが足りず、役に立ちそうにない。
 その中古部品屋には使えそうなハンドルポストキットはこれしかなかった。
 ジャンク品100円!みたいなのを探しに行ったのだが、未使用新古品のこいつしかなかった。割高(4,900円)だったが仕方がない。
 400ccクラスネイキッド用らしい。
 トップブリッジを外してハンドルをあわせてみて位置合わせをする。

 位置はテキトーである。上下左右に数mm非対称かもしれない。

 フロントフォークの突き出しが結構な長さあるのでそこに干渉しないようにだけ注意する。
 10mmボルト1本で付けるタイプのため、トップブリッジに11パイの穴を開けて取り付ける。

 電気ドリルでのアルミ板への穴あけは気を遣うので嫌だ。結局ドリル刃をひとつダメにしてしまった。
 修行が足りない・・・反省・・・ボール盤が欲しい。
 裏側からボルトで固定する。
 車両に付けてみた。

 ハンドルは手持ちのものの中で、一番アップしてバックしてるものを選択。以前中古部品屋で200円のジャンク品を買っておいたものだ。純正なのか社外なのか何のハンドルなのかはわからない。

 たまたま買ったハンドルポストが絶妙によかった。フォーク突き出し部をうまく逃げている。
 バーハン装着したまま純正ハンドルも脱着可能なため、その気になればダブルハンドルも可能である。アクセルはセパハンに、クラッチはバーハンに、という左右非対称変態仕様にもできる。

 それにしてもこのハンドル、ちょっと幅広すぎない?
 即行で切ってみた。

 特に意味はないが、CB400SFのハンドル幅と同じ、バーエンド装着後に725mmになるように切り詰めた。
 (後で後悔、切ってはいけなかった・・・)

 錆びてたので塗料を吹いておく。黒がなかった・・・。 
 ハンドルのサイズ(切断後)
 全幅700mm・プルバック200mm・全高120mm

 純正ハンドル位置との比較。
 全幅+40mm・プルバック+110mm・ハイト+160mm

 こうやって比べてみるとちょっとやり過ぎな感じがしないでもないが、カウルにもタンクにも干渉しないし、とりあえずこのハンドルで感触を試してみることにする。

 各ケーブルは勿論長さが足りなくなる。
ケーブル名 純正 不足
クラッチケーブル 900mm
(アウター850mm)
250mmぐらい
アクセルワイヤー(引き) 取り回し変更で足りる
アクセルワーヤー(戻し)
ブレーキホース 300mm 200mm
左S/Wハーネス・チョークワーヤー 取り回し変更で足りる
右S/Wハーネス 取り回し変更で足りる

 アクセル・クラッチ・ブレーキケーブル・電気配線全て長さが足りずなくなると思っていたが、足りなくなるのはクラッチワイヤーとブレーキホースだけで、意外にも他は引き回し変更だけで足りてしまった。
 そして、とりあえず右S/Wボックス・アクセルホルダーとクラッチホルダーを移設し、左S/Wボックスを移設しようとした時に気がついた。

 ハンドルの直線部分が足りないので、クラッチホルダーの隣にS/Wボックス&チョークレバーAssyを取り付けるスペースがないのである。
 ハンドルの端を切ってしまってはダメだったのである。

 でも切ってしまったものは仕方がない。幸い、ド田舎に住んでるのでウィンカーなんて滅多に使わない・・・嘘です。多少不便ではあるが、ハンドルのセンターよりの位置に離して付けようかと思ったのだが、右側のブレーキホルダーも付けられないことに気がついた。

 仕方がない、ハンドルバーはもう一本あるのでそっちに変えることにする。
 さっきに比べると大分おとなしくまとまってしまった・・・。
 高さが低いので殿様ポジションにはなりそうもない。残念だが今までよりは楽チンポジションにはなるから我慢する。

 ハンドルのサイズ
 全幅700mm・プルバック160mm・全高70mm

 純正ハンドル位置との比較は計算上こうかな?
 全幅+40mm・プルバック+70mm・ハイト+110mm
 仕切りなおして作業再開。


 クラッチワイヤーは250mmも足りないので、どう頑張っても取り回し変更だけでは届かない。

 ハリケーンのホームページでノーマルアウターが1,100mmくらいの車種を探す。
 縁起物なのでHONDAのロードタイプから探す。
 CB750FとかCB400SFとかのものがピッタリっぽい。HONDAのロードタイプでクラッチがワイヤー式のものの中ではCB-Fが一番長いようだ。

 早速CB750Fの中古純正部品を購入。1,000円也。



 比べてみる・・・かなり長い。
 取り付けてみる。

 ちょっと長すぎた。
 そして、アウターホースだけではなくワイヤー自体はさらに長い。アウターから出ている部分がCBRのものより30mm長いため、そのまま取り付けるとストロークが足りず完全にクラッチをきりはなすことができない。
 CB400SFのものにすればよかった。
 ネジ箱の中に転がっていた何かのノックピンを割り込ませてつぶしてごまかすことにした。
 ブレーキホースは手持ちのものが使えた。恐らく以前乗っていたNS-1かFZR250の純正ホース。
 しかしこれまた長すぎた。

 とぐろを巻かせてごまかす。
 全て取り付けて干渉しないか確認。

 左いっぱいにハンドルをきるとブレーキマスターのタンクがカウルに干渉する。
 タンク別体式であるNSR等のものを流用してもよいが、高くつきそうなので無視することにする。多少干渉しても問題ないだろう。最悪カウルを切ってしまえばいい。
 完成。

 もっとあちこち干渉したりワイヤー・配線類を延長しなければならないかと思っていたのだが案外すんなりできてしまった。ちょっとバックしたハンドルポストがよかったのかな?

 この際ミラーをカウルマウントにするか迷ったが、カウルトップに付けてしまうと遠くて低くて余計見にくいような気がするのでハンドルミラーのままで様子をみる。

 フルカウルにアップハン、許せない人には許せないかも知れない仕様だが、例えバーハンドルになっても私はフルカウルが好きなのだ。

 邪道だ、格好悪いと言われたら「いや、ちょっとジムカーナやってるもんで・・・」とちょっと格好良く言い訳することにする。ジムカーナなんてやったことないけど。
 少し近所を走ってみた。

 超楽チンである。
 コントロールもしやすくなった。フロントタイヤが倒れこむのを、今まで無意識に突っ張っていたことに気がついた。
 唯一デメリットは上体に風圧をもろに受けることぐらい。

 ハンドルバーは、もう少し絞りがほしい所だが、これくらいで丁度いいような気がする。上体だけこれ以上楽チンポジションにしても、下半身のポジションとチグハグしてアンバランスになりそうな気がする。


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